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日本では23年ぶりとなる「モンドリアン展」が3月23日からSOMPO美術館で開幕


ピート・モンドリアン 《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》 1921年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag
ピート・モンドリアン 《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》 1921年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag

直線と限られた色数で構成され、今もなお新鮮な美的感動を呼び覚ますモンドリアンの絵画。2022年に生誕150周年を迎えるモンドリアンの展覧会が、日本でじつに23年ぶりに開催されることになった。オランダのデン・ハーグ美術館所蔵の50作品の来日に加え、国内外の所蔵作品・関連作家の作品約20点が集まる。日本ではあまりなじみのない初期のハーグ派様式の風景画から、晩年の水平垂直線と原色平面の「コンポジション」シリーズまで、モンドリアンの芸術の成り立ちから変遷までを見ることのできる貴重な機会となっている。




ピート・モンドリアン 《砂丘Ⅲ》 1909年 油彩、厚紙 デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag
ピート・モンドリアン 《砂丘Ⅲ》 1909年 油彩、厚紙 デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag

ピート・モンドリアン 《色面の楕円コンポジション 2 》 1914年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag
ピート・モンドリアン 《色面の楕円コンポジション 2 》 1914年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag

モンドリアンは1908年に象徴主義や神智学に傾倒しつつも、母国オランダの風景を描き、実験的な作品を展開していった。1911ー14年にはパリに滞在しピカソらのキュビスムに触れたことで「新造形主義」理論を立ち上げた。第一次大戦をはさみ、その成果は身近な主題を抽象化する独自の作風へと確立していった。第一次大戦後は「新造形主義」に従う厳格な「コンポジション」シリーズへと至った。そしてニューヨークに移った晩年になっても、その制作意欲は衰えることがなかった。



ピート・モンドリアン 《線と色のコンポジション III 》 1937年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag
ピート・モンドリアン 《線と色のコンポジション III 》 1937年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag


直線と限られた色面によるモンドリアンの絵画構成は、1917年にドゥースブルフらと結成した「デ・ステイル」をはじめとしてデザインやファッションの領域でも盛んに取り入れられ、今もなお多くの人々を魅了してやまない。今回の展示では「デ・ステイル」関連のプロダクトなどもあわせて紹介される。




会  期:2021年3月23日(火)~6月6日(日)

会  場:SOMPO美術館(〒160-8338 東京都新宿区西新宿 1-26-1)

休館日 :月曜日 ※ただし5月3日(月・祝)は開館

開館時間:午前10時から午後6時

お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

※日時指定入場制(※3月16日(火)より販売開始予定)

 オンラインチケット:一般1,500円、大学生1,100円、高校生以下無料

 当日窓口チケット :一般1,700円、大学生1,300円、高校生以下無料

※事前に美術館ホームページより日時指定のオンラインチケットを購入。

※入場無料の方も日時指定のオンラインチケット(無料)を取得の必要あり。





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