日本の彫刻界を代表する一人・柳原義達の彫刻・素描を集めた展覧会が平塚市美術館で4月より、足利市立美術館で6月より開幕
生命の力の移動を見、その移動によってプランが構成される芸術は、絵では出来ない。ただ一つの彫刻の世界、特に具象の仕事ではなかろうか
日本の彫刻界を代表する一人・柳原義達(1910ー2004)の彫刻と素描、約90点を集めた「開館30周年記念 柳原義達展」が4月24日(土)から6月13日(日)まで平塚市美術館で開催される。その後、6月20日(土)から8月15日(日)まで足利市立美術館に巡廻。
柳原義達は戦前からロダン、ブールデルの影響で彫刻制作を始め、戦後1953年には渡仏し、新たな具象彫刻を展開していった。その緊張感に満ちた造形性は、対象の本質をすくいとり、その後に続く具象彫刻の可能性を広げていった。烏や鳩、そして人。いきものたちの息づかいをとらえ、その魂をそのまま形にしたような存在感のある彫刻は、戦後日本の彫刻界に大きな足跡を遺した。
同展は三重県立美術館の全面的な協力のもと、代表的な彫刻と素描を集め、柳原彫刻の真髄に迫る貴重な展示となっている。
同展の開催にあわせ、柳原義達のエッセイおよびジャコメッティのモデルもつとめた矢内原伊作との対談を収載した『孤独なる彫刻 造形への道標』が発売中。
開館30周年記念 柳原義達展
会 期 2021年4月24日(土)〜2021年6月13日(日)
※月曜日(5月3日は開館)、5月6日(木)は休館
会 場 平塚市美術館
開館時間 9:30〜17:00(入場は16:30まで)
入場料 一般400円/高大生200円 ※中学生以下は無料
【巡廻】
会 期 2021年6月20日(日)〜8月15日(日)
会 場 足利市立美術館
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