現代作家たちの登竜門、『VOCA展2021 現代美術の展望-新しい平面の作家たち』が3月12日から上野の森美術館でスタート
現代美術の登竜門とも言われ、過去には村上隆や蜷川実花といったアーティスト達も参加していたVOCA展。昨年12月には2021年の選考会が行われ、グランプリであるVOCA賞には1981年群馬県出身の尾花賢一《上野山コスモロジー》が決定した。
3月12日からは受賞作品を含む出品作品30点を展示する『VOCA展2021 現代美術の展望-新しい平面の作家たち』が上野の森美術館でスタートする(〜3月30日まで)。未来の現代アートシーンを担うであろう若手作家たちの、才能あふれる作品群が一堂に会する。
受賞に際し尾花は「作品に取り掛かる際、会場となる『場所』について思考を深めることから始めます。北関東出身の私にとって、上野は東京の玄関口。幼少の頃、初めて美術に触れたのもこの場所でした。この作品では明るさや暗がりが混在する上野の山を、家族と散策した記憶を思い出しながら絵筆を進めました。
過去と現在を反芻し、場所のレイヤーを捉え直す。不思議な経緯で辿り着いた作品が、このような賞を頂くことができ大変嬉しく思っております」とコメントした。
◇選考委員(上記各賞については、以下の選考委員により選考)
小勝 禮子(選考委員長/美術史・美術批評)
水沢 勉 (神奈川県立近代美術館館長)
家村 珠代(多摩美術大学教授)
荒木 夏実(東京藝術大学准教授)
前山 裕司(新潟市美術館館長)
会 期 2021年3月12日(金)~3月30日(火)〔19日間(予定)/会期中無休〕
会 場 上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)
開館時間 10:00~17:00 ※入場は閉館30分前まで
入 場 料 一般800円、大学生500円、高校生以下無料
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